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帽子花(ぼうしばな) 青花(あおばな) 藍花(あいばな) 縹草(はなだぐさ) 蛍草(ほたるぐさ) 月草(つきくさ) |
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ツユクサは、日の出とともにきらきらと朝露に輝いて開花するので「露草」と名づけられたが、半日花で、昼過ぎにはもう萎んでしまう。
『万葉集』では、「月草」の名で登場している。「色のつく草」、つまり「着き草」という意味で、古くから花弁が染料として使われている。
だが、月草で染めた藍色はたちまち薄くなってしまうことから、「つき草の移ろふ情(こころ)」と心変わりすることを月草の花に託した歌が多い。
ツユクサは雑草扱いされるが、初夏の新芽はおひたしや煮物、炒め物などの食用となるほか、煎じて飲めば、解熱、解毒、利尿に効く。 |
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源氏の君がお召しになる直衣の花模様を織り出した綾を、最近摘み取った花で、薄く染め出していらっしゃるのは、まったく申し分のない色である。
「わたしより中将に、こんなふうに染めて着せられるのがいい。若い人にふさわしい色だから」
などと花散里におっしゃって、紫の上のところに帰って行かれた。 |
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[野分] |
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大君はなおさら、
〈やはり噂どおり月草(露草)の色のように移り気なお方だったのだ。女房の話すのをちらりと聞いたところでは、男というものは、平気で嘘をつくそうだ。愛してもいない人をさも愛しているような顔をしていろんな言葉を使うらしい・・・・・・〉 |
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[総角] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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月草に 衣は摺らむ 朝露 に濡れての後は うつろひぬとも
(月草で 衣は摺り染めにしよう 朝露に 濡れたその後は 色が褪せても)
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読人しらず(巻七―一三五一) |
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月草の 仮なる命に ある人を いかに知りてか 後も逢はむと言ふ
(月草のように はかない命で 人の身なのに 後に逢おうなどと どうしておっし ゃるのですか) |
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読人しらず(巻十一―二七五六) |
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