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Juglans mandshurica var. sachalinensis |
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古今集に面白い歌がある。
あぢきなし なげきなつめそ うきことに あひくる身をば 捨てぬものから
意味は、「つまらい 嘆き思いつめていても 辛い目にあってきた身でも捨てるわかにはいかないから」だが、「あぢきナシ」「なげきナツメそ」「あひクルミをば」というように
「梨・棗・胡桃」を詠み込んでいる。
和漢三才図会で、はじめて鬼胡桃の命名がされたオニグルミは、普通にクルミ(クルミ)と呼ばれている。 |
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源氏の君は、翌日の昼頃、岡の家に手紙をおつかわしになる。入道の態度がこちらが恥ずかしくなるほど立派だったので、
〈かえってこういう人目のつかない所に、意外な女が隠れているかもしれない〉
と気を使われて、高麗のくるみ色の紙に、特に念を入れて、
「をちこちも 知らぬ雲居に ながめわび かすめし宿の 梢をぞとふ
(どこともわからない旅の空を見ては物思いに沈み 噂でうかがったあなたの家をお尋ねします)
『思ふには(思ふには 忍ぶることぞ 負けにける 色には出でじと 思ひしものを[古今集])』で、あなたへの想いがこらえきれなくなって」
とだけ書いてあった。 |
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[明石] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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