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マユミの名は、古事記の昔から弓を作る材料にされてきたことに由来し、別名「弓木(ゆみぎ)」とも呼ばれる。
幹が丈夫なことから幹の皮が和紙の材料になり、「檀紙(だんし)」と呼ばれる紙が作られ、おもに写経などに使用された。さらに木工家具の材料にもなる。
『万葉集』では、弓は弦を引くことから、「弾く」へ「張る」「行く」などの枕詞として用いられている。
マユミは雌雄異株で、雌株には雌花が咲いて実がなるが、雄株には雄花が咲くが実はならない。
なお、マユミは紅葉するととても美しいので、「山錦木(やまにしきぎ)」とも呼ばれる。 |
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とても涼しそうな遣水(やりみず)のほとりに、地を這うように枝を広げている風情ある檀(まゆみ)の木の下に、松の割木を大げさにならない程度に積んであって、部屋から遠ざかった所で焚いているので、部屋のほうは、とても涼しく、ほどよい明るさの中での姫君の姿は見る甲斐がある。 |
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[篝火] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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み薦刈る信濃の真弓我が引かばうま人さびて否と言はむかも
(み薦刈る 信濃の弓を引くように わたしがあなたの気を引いたら 貴人ぶって いやと言われるだろうか)
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久米禅師(巻二―九六) |
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み薦刈る信濃の真弓引かずして強作留わざを知るといはなくに
(み薦刈る 信濃の弓を引くように 引きもしないで 女を従えさせることので きる人はいないといいますよ) |
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石川郎女(巻二―九七) |
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