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利尿 殺虫をかねた峻下剤 下半身の水腫 尿閉症(種) |
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万葉集に登場する朝顔は桔梗というのが定説だが、源氏物語の時代になると、牽牛子(けんごし)の朝顔を指している。
中国ではアサガオを牽牛(けんご)、種子を牽牛子(けんごし)と言うが、古今和歌集に、
けにごし
うちつけに こしとや花の 色を見む 置く白露の 染むるばかりを
(急に朝顔の花の色が濃くなったように見える そこに置いた白露が染めているだけなのに)
とあり、朝顔が鑑賞されていることがわかる。
朝顔は、平安時代には「はかなさ」を象徴する花で、平安の名歌人、和泉式部はつぎのように詠っている。
在りとても 頼むべきかは 世の中を 知らするものは あさがほの花
(生きていても どうなるかわからないこの世 それを教えてくれるのが朝顔の花) |
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「あまりにきっぱりとした態度に、きまりの悪い思いがして帰ったのですが、そんなわたしの後ろ姿をどんなふうにごらんになったかと思うと、憎らしくて。でも、
見しをりの つゆわすられぬ 朝顔の 花のさかりは 過ぎやしぬらん
(昔お会いしたときのことが忘れられません 朝顔の花の盛りはもう過ぎたのでしょか)
長い年月、想い続けてきたのを、可哀そうにというくらいには思っていただけるのではないかと、一方では期待して」
などとおっしゃる。長いつきあいでしみじみとした気持ちになる手紙なので、
〈返事をしないのも情趣を理解しないように思われるかしら〉
と思われて、女房たちも硯(すずり)を用意してすすめるので、
「秋はてて 霧のまがきに むすぼほれ あるかなきかに うつる朝顔
(秋が去って霧かかっている垣根にまつわりついて あるかなきかに衰えていく朝顔)
わたしにふさわしい朝顔にたとえてくださるにつけても、涙がこぼれて」 |
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[東屋] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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