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『万葉集』には、小楢(こなら)、櫟柴(ならしば)、柞原(ははそはら)、柞葉(ははそば)などという名が登場するが、別名をコナラ、あるいはホオソと呼ばれるナラであると考えていい。ちなみにホオソとは古名の「ははそ」から転化したものである。
柞原は小楢の繁る原野のことである。 |
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冬のはじめに朝霜のおりる菊の垣根、得意顔に紅葉している柞原(ははそはら・楢の木)、あまり名も知られていない深山の茂った木を移し植えてある。 |
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[少女] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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み狩する 雁羽の小野の 櫟柴の 馴れは増さらず 恋こそ増され
(狩り場の 雁羽の小野の ならしばのように 馴れは増さらないで 恋ばかりがつのる)
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読人しらず(巻十二―三〇四八) |
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下野 三毳の山の こ楢の すまぐはし児ろは 誰が笥か持たむ
(下野の 三毳の山の 小楢のように きれいなあの娘は 誰に嫁ぐのだろう) |
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読人しらず(巻十四―三四二四) |
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