M.A.C Garden top 春 Spring 夏 Summer 冬 Winter 外伝 Another story
名前
小楢(こなら)
別名
ははそ ほおそ なら 楢の木
学名
Quercus serratal
分類詳細
ブナ科コナラ属 落葉広葉樹
雌雄同株
4〜5月
15〜20m
建築材 家具 木炭材 器具材 染料(樹皮)
 『万葉集』には、小楢(こなら)、櫟柴(ならしば)、柞原(ははそはら)、柞葉(ははそば)などという名が登場するが、別名をコナラ、あるいはホオソと呼ばれるナラであると考えていい。ちなみにホオソとは古名の「ははそ」から転化したものである。
 柞原は小楢の繁る原野のことである。
 冬のはじめに朝霜のおりる菊の垣根、得意顔に紅葉している柞原(ははそはら・楢の木)、あまり名も知られていない深山の茂った木を移し植えてある。          
[少女]
三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋
み狩する 雁羽の小野の 櫟柴の 馴れは増さらず 恋こそ増され
(狩り場の 雁羽の小野の ならしばのように 馴れは増さらないで 恋ばかりがつのる)
読人しらず(巻十二―三〇四八)
下野 三毳の山の こ楢の すまぐはし児ろは 誰が笥か持たむ
(下野の 三毳の山の 小楢のように きれいなあの娘は 誰に嫁ぐのだろう)
読人しらず(巻十四―三四二四)
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