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いろはかえで 高尾かえで(たかおかえで) 小葉紅葉(こはもみじ) |
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もみじ(紅葉・黃葉)とは、秋になるとさまざまな草木の葉が赤、または黃に色づくことをいい、「もみつ(紅葉つ・黃葉つ)」が語源で、「モミジ」という植物名はない。秋に紅葉する植物の中で、特に美しいことから、いろは紅葉(いろはかえで)を「紅葉(もみじ)」の名で呼ぶようになったのである。
イロハモミジは、イロハカエデともいう。
「イロハ」の名は、葉が裂けているのを「いろはにほへと」と数えたことに由来する。
「カエデ」の名は、葉が裂けているのを「蛙の手」にたとえ、そこから「カエルデ」、さらに「カエデ」に転訛したのであり、「楓」の漢字をあてるのは間違いである。「楓」は中国では「楓(ふう)」といい、マンサク科の植物の名である。 |
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小高い紅葉の陰で、四十人の垣代(かいしろ)が言いようもなく見事に吹きたてている楽の音に響きあうように鳴る松風は、これこそ深山おろしと聞こえるように吹き乱れ、色とりどりに舞い散る木の葉の中から、源氏の君の青海波が輝かしく舞い出た姿は、恐ろしいほど美しく見える。冠に挿した紅葉が散って透けているのは、源氏の君の顔の輝きに圧倒されている感じなので、御前の菊を折って左大将が差し替えてあげられる。 |
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[紅葉賀] |
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東宮は源氏の君の紅葉の賀のときの舞を思い出されて、挿頭(かざし)の花をくださって、ぜひにと舞を所望なさるので、源氏の君も断りかねて、立ち上がって、ゆったりと、袖をひるがえすところをひとさし形ばかり舞われるが、それは例えようもなく見事である。 |
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[花宴] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山 打ち越え来れば 紅葉散りつつ
(妻のところへと 馬に鞍を置いて 生駒山を 越えてくると 紅葉が盛んに散って いる )
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読人しらず(巻十―二二〇一) |
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