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2006年6月19日(月)
HASの『劇とはなにか―現代編―』のテキスト化に追われ、日記を認める時間がないので、そのテキスト作成のために読み込んで、感動を新たにした作品を列挙していくことにする。何十年ぶりで再読した劇作品は、どれもこれも素晴らしい! その感動を綴るのは後日このウェブサイトで、ということを約束して・・・・・・・
三島由紀夫「近代能楽集 弱法師」「近代能楽集 卒塔婆小町」「サド公爵夫人」 田中千禾夫「マリアの首」 秋元松代「常陸坊海尊」 矢代静一「宮城野」 秋浜悟史「ほらんばか」 清水邦夫「真情あふるる軽薄さ」 唐十郎「少女仮面」 つかこうへい「水野朋子物語―熱海殺人事件―」 別役実「マッチ売りの少女」 寺山修司「毛皮のマリー」
永井愛「ら抜きの殺意」
2006年6月1日(木)
ずいぶん日記をご無沙汰して、いつのまにか6月になっていた。日記を書けなかったのは、HASのレッスンのスピードとわたしのテキスト作成のスピードで時間的な距離が生じてしまい、リアルタイムに認めることができなくなったからだ。HASのレッスンは今、浄瑠璃『世継曾我』の音読を行っているが、わたしのテキスト作成は、現代編に入り、現代の俳句、短歌、詩、近代文学、現代文学を終え、村上龍の『ストレンジ・デイズ』のテキスト化に取り組んでいる。 何十年ぶりに現代文学を再読した。谷崎潤一郎『細雪』、三島由紀夫『金閣寺』、大江健三郎『飼育』、川端康成『雪国』、安部公房『砂の女』、中上健次『枯木灘』、島尾敏雄『死の棘』などだ。この中で初読より感動したのは、島尾敏雄『死の棘』だった。年のせいか身につまされるような実感で迫ってきた。 村上龍といえば、『コインローカー・ベイビーズ』に衝撃を受けて以来、彼の作品は欠かさず読むことにしているが、HASのテキストには『ストレンジ・デイズ』を選んだ。村上龍の作品としてはあまり毒がないし、話体も平易だし、例えば、アメリカの舞台俳優兼映画俳優のマーロン・ブランドのことが載っているなど、芸能に通じるものもあるからだ。 「でもなあ、この作品は軽いし、試作の域をでないよなあ・・・料理小説集のほうがいいのになあ・・・」というのがわたしの偽らざる実感! がまん、がまん。いっぱしの俳優に育つまで、がまん、がまんだ。
※衝撃を受けたといえば、映画ではスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』。村上龍の毒の文学に通じるものがある。 |
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