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〈内容と形式〉の獲得
俳優のスタートは自己慰安からはじまります。
つまり、
「じぶんを慰めるため」
に俳優をします。
ところが、あるとき
「じぶんでじぶんを慰めているだけにすぎないのではないか」
ということに気づき、自己慰安から少し離れて、じぶんをじぶんから離すことができるようになってきます。
それと同時に、他人がそれを見て、
どう判断するか、
どうわかってくれるか
ということが気になってきます。
そこから俳優は、確固とした俳優としての
〈形式〉や〈内容〉
を獲得するために修練していくことになります。
しかし、この修練は、労働と同じで、遊びの気分でやることが肝心です。
遊びの気分で労働できる解放感が人間の理想でなかったら、 芸術などはとうの昔に滅んでいるにちがいありません。 |
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俳優を極めていくには、
ドラマの世界で
最大限の効果を発揮する
〈実感〉の感覚を
開発していくことが必須です。 |
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俳優にとって大切なのは、〈ことば〉を実感を持って表現する感性です。
MACでは、呼吸法、発声・発音練習、母音の無声化、鼻濁音、意味音声などの基本はもちろん、和歌・短歌・俳句・小説・戯曲などを題材にして、音声表現を高め、俳優自身の自己表出のエネルギーに変えています。 |
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俳優にはあらゆる場面で〈からだ〉を実感を持って表現することが要求されます。
MACでは、呼吸法からパワー、柔軟性、瞬発力、敏捷性、緊張と脱力、運動速度のアップダウン、スローモーション、攻撃と防御、自然感知、触覚など、〈からだ〉にかかわる感性を磨いています。 |
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俳優を極めていくには、ドラマの関係性を知ることが必須です。
MACでは、海外戯曲、日本の舞台芸能、現代戯曲を読み込み、そこに書かれているさまざまな人間の関係性と心理表現を学び、それを実演することによって、〈こころ〉を表現できる俳優を育てています。 |
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◆基礎
・「からだ」の実感レッスン
・「ことば」の実感レッスン
・「こころ」の実感レッスン
◆応用
●劇とはなにか?
・「古典編」
・「古典編参考音声」
・「現代編」
・「海外編」
●言語にとって美とはなにか?
@言葉の起源を考える
・言葉の〈自己表出〉と〈指示表出〉
・内臓にかかわる表現と感覚にかかわる表現
・指示表出と自己表出を軸にした円
・言葉の表情はさまざまに変わる
・「早く起きて」と「午前五時に起きて」の違い
・文学にとっての最後の課題
・言語にとって美とはなにか
・日本語の詩歌の最初の形式
・片歌が最古の形式だという賀茂真淵の指摘
・片歌から和歌へと移る道すじ
・東歌は上句と下句が同じ構造をもつ
・日本語の詩歌にしか起こらない〈虚楡
・〈韻律〉と〈選択〉と〈転換〉と〈喩〉
・短歌を例にして〈韻律〉〈選択〉〈転換〉〈喩〉を考える
・文学作品の価値は韻律・選択・転換・喩で尽くせる
◆実技
「古典編」
・狂言「昆布柿」
・芸道論「風姿花伝」
・浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」「碁盤太平記」「出世景清」「世継曾我」「曾根崎心中」「堀川波鼓」
・文学「伊勢物語」「源氏物語」
「竹取物語」「蜻蛉日記」
・謡曲「翁」「弱法師」「清経」「東北」「夜討曾我」
「現代編」
朗読
・「現代文学7作品冒頭」
・村上春樹「カンガルー日和」
・村上龍「ストレンジ・デイズ」
・太宰治「走れメロス」
演技
・三島由紀夫「弱法師」「卒塔婆小町」「サド侯爵夫人」
・田中千夫夫「マリアの首」
・秋元松代「常陸坊海尊」
・寺山修司「毛皮のマリー」
・秋浜悟史「ほらんばか」
・別役実「マッチ売りの少女」
・矢代静一「宮城野」
・清水邦夫「真情あふるる軽薄さ」
・唐十郎「少女仮面」
・つかこうへい「熱海殺人事件」
・永井愛「ら抜きの殺意」
・野田秀樹「小指の思い出」「贋作・罪と罰」
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