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名前
山桜(やまざくら)
学名
Cerasus jamasakurae
分類詳細
双子葉植物離弁花 落葉高木
バラ科
4月
10〜15m
高級家具材、造作材、楽器材、器具材、彫刻材、工芸品。
 古文献で、花と書いてあるのは山桜か梅のことである。また、単に桜と書いてあるのは山桜のことである。江戸時代末期に染井吉野が発見されて桜の主役となるまでは、桜といえば山桜を指していた。
 山桜は、染井吉野と違って、赤褐色に染まった若葉が出ると同時に花が咲くのが特徴である。
 山桜は樹齢300年は保つといわれ、樹皮は暗褐色で横縞が入り、光沢があってとても美しいので、工芸品などの細工物に利用される。花姿は気品に満ちていて、「花王」とか「王花」と讃えられてきた。
 源氏の君は、
「山や水に心が惹かれますが、帝が心配していらっしゃるのも畏れ多いことで。 この花が散らないうちにまたやって来ましょう。

宮人に 行きてかたらむ 山桜 風よりさきに 来ても見るべく
(大宮人に帰って話そう この美しい山桜を 風が吹き散らす前に来て見るように)」  

 とおっしゃる様子、声までがまぶしいほど美しいので、

優曇華の 花待ち得たる 心地して 深山桜に 目こそうつらぬ
(あなたに会って 優曇華の花が咲くのにめぐり逢ったような気がして 深山桜には目も移りません)
[若紫]
三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋
春雨の しくしく降るに 高円の 山の桜は いかにかあるらむ
(春雨が しきりに降っている今頃 高円の山の桜は どうなっているのだろう)
河辺東人(巻八―一四四〇)
春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも
(春雨よ ひどく降らないで 桜の花が まだよく見ないうちに 散ったら惜しい)
 読人しらず(巻十―一八七〇)
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