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五葉松は、その葉五本が一束であるところから、この名前がついた。
五葉松には、産地によってさまざまな種類がある。
・福島県の吾妻五葉松
・那須の那須五葉松
・宮城・山形県の蔵王五葉松
・アルプス連峰のアルプス五葉松
・四国の四国(石鎚・明石)五葉松
・広島県の宮島五葉松
など。
ここで紹介しているM.A.C Gardenの五葉松は、『源氏物語』にふさわしい五葉松はないかと何年も探して、やっと手に入れた山五葉松。しかも実生。
右の万葉集の松は五葉松なのか、黒松なのか、赤松なのかわからないが、拾遺和歌集にある「松の上に鳴く鴬の声をこそは初音の日とはいふべかりけれ[拾遺集・春22
宮内]」の松は、詞書から五葉松であることがわかる。 |
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梅に鶯ではなく、言いようもなく見事な五葉の松の枝にとまっている鴬も母の 思いがこもっていることだろう。その添え書きに、
年月を まつにひかれて 経る人に けふ鴬の 初音きかせよ
(長い年月小松〔姫君〕にひかれて過ごしてきたわたしに 今日の鶯の初音を聞かせてください) |
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[初音] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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松の葉に 月はゆつりぬ もみち葉の 過ぐれや君が 逢はぬ夜の多き
(松の葉に 月はさしかかった 忘れられたのか あの人が 逢いに来てくれない夜 が多い)
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池辺王(巻四―六二三) |
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一つ松 幾代か経ぬる 吹く風の 声の清きは 年深みかも
(一本松 おまえは何年経ったのか 松風の音が 清く澄んで聞こえるのは 長い年 月が経っているからだろう) |
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市原王(巻六―一〇四二) |
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