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Pteridium aquilinum var. latiusculum |
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蕨は春先に葉の開いていない若葉を採って食用とする山菜である。成長した葉の高さは1〜2メートル近くになる場合もある。
根茎を採って打ち砕き、中のデンプンを取り出したものをワラビ粉といい、「わらび餅」などの食用とのりの原料にする。 |
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「君にとて あまたの春を つみしかば 常を忘れぬ 初蕨なり
(父宮のために毎年春には摘んでさし上げたので 今年も忘れずお届けする初蕨です)
中の君の前で詠んであげてください」
とある。
〈日頃和歌などを詠まない阿闍梨が、一大事と思ってさぞかし苦労して詠まれたのだろう〉
と思われると、歌にこめられた真心がしみじみと感じられるので、いい加減に、 それほど思ってはいらっしゃらないと思える言葉を美しく飾って人の気に入るようにお書きになる人(兵部卿宮)の手紙よりは、ずっと心が惹かれて、涙もこぼれてくるので、返事を女房にお書かせになる。
この春は たれにか見せむ なき人の かたみにつめる 峰の早蕨
(お姉さまのいない今年の春は誰に見せたらいいのでしょう 父宮の形見として摘んでくださった峰の早蕨を) |
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[早蕨] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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石走る 垂水の上の さわらびの 萠え出づる春に なりにけるかも
(岩の上をほとばしり流れる 垂水のほとりのさわらびが 萌え出る春に なったなあ)
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志貴皇子(巻八―一四一八) |
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