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桃は古代に原産地の中国から渡来したのだが、最初は果物として果実を食べることよりも災厄をはらってくれる仙木、または薬草としての役割が大きかったようである。こうした効用が発展して、後に桃の節句の風習が生まれ、桃太郎伝説なども生まれたのではないかと想像されている。
「上巳の節句」、つまり三月三日は「桃の節句」「ひな祭り」などと呼ばれて、桃の花を供えて、子どもの、特に子女の無病息災と多幸を祈る。中国の思想の影響を受けて、桃は悪霊を払い、霊力を持つと考えられていたからである。
花の観賞が目的の花桃には、赤、白、咲き分け、八重咲きなど品種が多い。MAC Gardenで栽培し紹介している花桃は、桃色の八重の矢口桃である。 |
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九月になって、姫宮が桃園の邸(父の邸)に移られたことを源氏の君はお聞きになって、叔母の女五の宮がそこにいらっしゃるので、その方のお見舞いを口実にして訪問なさる。故桐壺院がこの妹の女五の宮たちをとりわけ大切に思っていらっしゃったので、源氏の君は今でも引き続いて叔母たちと親しく付き合っていらっしゃるようである。 |
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[朝顔] |
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三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋 |
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大和の 室生の毛桃 本繁く 言ひてしものを 成らずは止まじ
(大和の 室生の毛桃の 木が繁っているように 何度も声をかけたのだから 実らな いはずはないだろう)
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読人しらず(巻十一―二八三四) |
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春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子
(春の園の 紅色に咲いている 桃の花の 下まで輝く道に たたずむ少女) |
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大伴家持(巻十九―四一三九) |
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