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●期待の映像作家シリーズ
Gスタンリー・キューブリック
(責任編集)巽孝之 |
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好きな映画監督は?
と問われたら、真っ先にスタンリー・キューブリックをあげる。
その理由は、映像の美しさと音楽の使い方のうまさだ。
例えば音楽では、「時計じかけのオレンジ」の主人公アレックスの暴力衝動はベートーベンの第九で表象され、「バリー・リンドン」の主人公の不幸な運命はヘンデルのサラバンドで暗示され、遺作の「アイズ
ワイド シャット」の主人公の不安はリゲティのピアノ曲ムシカ・リセルカタUで表現される。
このようにキューブリックが使用する音楽はほとんどが既成曲であるにもかかわらず、まるでその映画のために作られたと錯覚してしまうほど選曲がマッチしている。
この本は、まるごとキューブリックの本なので、とても重宝している。特に巻末にデータファイルがついているので、それを見ながら、キューブリックの作品の一つ一つの映像や音楽を反芻できるのがいい。 |
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