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●ベラスケスの『ドン・セバスティアン・デ・モーラ』。この道化の〈苦悩のまなざし〉
には、作者の残酷さを透徹した愛がある。 |
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●愚者にとって〈愚〉はそれ自体であるが、知者にとってく〈愚〉は、近づくのが不可能なほど遠くにある最後の課題である。 |
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吉本隆明 |
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●封建時代の権カ者にとって、罪人の苦痛の叫びと流れる血はけっして恥ずべきものではなく、権力者の力の誇示にほかならなかった。 |
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●子どもに親和、摂取、安定、睡眠を授けるのは母親だが、人間にとってたいせつな〈自己相対化〉を教えるのは父親の役目だ。 |
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●貧乏に不思議な魔力などあるはずがない。貧乏は精神を矮小化し、ただ不幸だというだけだ。 |
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●世代交代。それは旧い慣習や常識が解体し、その結果が大衆の精神的、経済的負担を軽くして、前よりも生活しやすい効果をもたらしたとき、はじめて意味がある。 |
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●『リア王』、重力の悲劇。およそ低劣な行為と名づけられるものはどれもこれも重力にもとづく現象である。だいいち低劣な行為という表現がそのことを示している。 |
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シモーヌ・ヴェイユ |
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●門の外は現世的な〈他界〉にほかならない。日本でも村落の老人は60歳を越えると生きながら〈他界〉へ追いやられた。 |
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●わたしたちは、苦しみとか、貧しいとか、虐待されたとかいう〈欠如〉から生みだされた思想しか持ちあわせていない。今こそ「過剰や格差の縮まりに対応する」まったく新しい、普遍倫理や普遍宗教を必要としている。 |
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