HAPPY END 恋愛音楽劇、クルト・ワイルの名曲を現代的にアレンジ! The end begins.
トップ ストーリー キャスト スタッフ 小道具 みどころ 上演写真
ギャング THE GANG 救世軍 THE SALVATION ARMY
MACトップへ
「HAPPY END」のみどころ The highlight of "HAPPY END"
みどころ①
2012年「弁天娘女男白浪」は
小悪党の弁天小僧菊之助
2013年「セチュアンの善人」は
純真なシェンテと冷酷なシュイタ
そして、今年は
天真爛漫なリリアン・ホリデイ
多彩な表現が魅力の
ミサワ・アクターズ・カンパニーの看板女優
中島千鶴が熟練した演技に加え
クルト・ワイルの名曲
マドロス・ソング、スラバヤ・ジョニーを熱唱!
今回の一番のみどころです。

中島 千鶴
ナカシマ チヅル

2007年から広島の演出家、三澤憲治に師事。
2012年、広島初の女優の写真集「More freedom」を出版。
2012年、広島初の本格歌舞伎「弁天娘女男白浪」の 弁天小僧菊之助を主演。
2013年、ベルトルト・ブレヒトの名作 「セチュアンの善人」の シェン・テを主演。 純真な女シェン・テと 冷徹な男シュイ・タを好演。

今後のスケジュール

2014年8月8日(金) ㈱第一学習社主催イベントで かぐや姫を主演。
みどころ②
ミサワ・アクターズ・カンパニーに
なくてはならない性格俳優

畑田清彰
佐々木将
鎌倉千代則

この3人が初めてギャング役、しかも喜劇に挑戦!
結末にどんなどんでん返しを見せてくれるか楽しみです。
特に、佐々木将は
ギャングのジョニイと刑事部長の二役を演じるばかりか、女装をして歌も唄います。
ひとつの芝居で二役を演じるのはよくあることですが、このジョニイと刑事部長は、なんと今回の芝居では同じシーンに登場します。性格俳優たちのコミックな演技に加え、この佐々木の切り替えの演技もみどころです。


畑田 清彰 
ハタダ キヨアキ

◇ミサワ・アクターズ・カンパニー第2回公演 「セチュアンの善人」 ワン、労働者役
◇ミサワ・アクターズ・カンパニー旗揚げ公演 「弁天娘女男白浪」拍子木
◇向原高校芸術鑑賞会 「劇変・十二夜」 オーシーノ公爵役 
◇MACプロデュース 「中・高生たちの十二夜」 オーシーノ公爵役 
◇MACプロデュース 「The GREAT Gilly Hopkins 1978」 警官役 
◇MACプロデュース 「12th Night」 アントーニオ役


佐々木 将 
ササキ マサル

◇ミサワ・アクターズ・カンパニー第2回公演 「セチュアンの善人」 夫、神様2役
◇ミサワ・アクターズ・カンパニー旗揚げ公演 「弁天娘女男白浪」手代千助

鎌倉 千代則 
カマクラ チヨノリ

◇ミサワ・アクターズ・カンパニー第3回公演 「HAPPY END」 サム・ウォアリッツァー役
◇ミサワ・アクターズ・カンパニー第2回公演 「セチュアンの善人」 床屋シュウ・フ旦那、坊さん役
◇ミサワ・アクターズ・カンパニー旗揚げ公演 「弁天娘女男白浪」ツケ打ち
みどころ③
「HAPPY END」は、エリーザベト・ハウプトマンが80年も前に書いたものです。
こういう昔の芝居を上演するときには必ず
「なぜ今、こんな旧い芝居を上演するのか?」
と問われます。
演出は、こういう問いに必ず答えなければなりません。
 そこで演出は、「HAPPY END」という芝居が現在のお客様の関心事となるよう、そして演劇の醍醐味である劇を見終わっても、
「ああ楽しかった」
だけでなく、
The end bigins.
(終わりは始まり)
と感じていただけるよう、原作を改編しました。
 まず改編したのは、原作はしばしばアナクロニズム(時代錯誤)が出現しますので、時代設定を1925年にし、禁酒法時代のシカゴというふうに設定しました。
 そして大幅に改編したのはラストシーンです。
この芝居は救世軍のリリアンとギャングのビルとの恋愛を基調として劇は展開していきますが、この二人の愛が、ラストには〈あるもの〉に昇華します。
つまり、リリアンとビルの対幻想が最後には共同幻想に昇華します。
この〈あるもの〉こそ、今の日本人が失っているものであるとともに、未来から照射した現在の世界的な課題であり、演出上のみどころといえます。
演出:三澤憲治
みどころ④
茶堂晃介は、オーデイションで一目見たときから将来性があると思い、吉岡樹央は準備体操をさせたときに抜群の運動神経に驚いた。
茶堂は2度目の公演、吉岡は初舞台だが、将来性を買って茶堂にはとても重要な役を、吉岡にはセリフを与えています。
こういう若い人たちは、本番の舞台で素晴らしい演技をすることがよくあります。
 茶堂も吉岡も礼儀から徹底的に教え、怒ってもビクともしない性格だから、本番の舞台でこの二人の演技がみどころになるかもしれません。

茶堂 晃介 
チャドウ コウスケ

◇ミサワ・アクターズ・カンパニー第2回公演 「セチュアンの善人」 若者、ウェイター、通行人役

吉岡 樹央
ヨシオカ ミキオ

◇初舞台
「HAPPY END」の歌はクルト・ワイルの作曲で、「HAPPY END」のほかに「三文オペラ」の劇中歌は世界的に名曲と言われています。
 その歌詞を書いたのはドイツ人のベルトルト・ブレヒトなのですが、英語と違ってドイツ語を日本語に訳すのはとても難しく、日本語にして歌うと、名曲が駄曲といったら言い過ぎかもしれませんが、とても聞きづらい曲になってしまいます。
私も桐朋学園演劇科の学生の頃、「HAPPY END」に出演し、サムを演じて劇中マンダレー・ソングを歌いましたが、いわゆる字余りで歌いました。
例えば、マンダレー・ソングの出だしを、私は
「ママさんの店はマンダレー」
と歌いましたが、今回は
「ママの店はマンダレー」
と音符通りになっています。
このように字余りをなくしたために、クルト・ワイル本来の魅力が日本語で歌っても伝わってきます。ちなみに名曲中の名曲といわれるスラバヤ・ジョニーの歌詞はこんなふうになっています。

はじめて出会ったのは まだ十六のとき
あなたはビルマから 帰ったばかり
お仕事きいたら あなたは答えた
かたい仕事だから 心配しないで
ずいぶんいろんな嘘 
わたしにいってたわね
わたしをからかったのね
(セリフ)そんな目で見ないで
スラバヤ・ジョニー ひどい人
スラバヤ・ジョニー でも好きなの
スラバヤ・ジョニー 苦しいのよ
つめたいジョニー でも好きなの

ぜひ高橋一之氏の画期的な素晴らしい編曲を聴いていただきたいものです。